ふつうの菌ちゃん農法の畝と
たけふぁむスタイルの菌ちゃん農法の畝、
比べた結果を
報告しましたが……。
誤解を与えてしまってはいけないので、
今日はもう少し詳しく
たけふぁむスタイルの菌ちゃん畝について
説明しますね。(*^^)v
たけふぁむの菌ちゃん畝に使ったマルチング素材
畝に使った素材は、
弊社が販売している竹パウダーでは、
ありません。
ちょっと見た目には、
竹パウダーをまいてあるみたいですけど。(笑)(笑)
先に、竹パウダーについて説明しますね
現在弊社が販売している竹パウダーは、
【竹から生まれた本当に安全な肥料】として
売り出していまして、
肥料なのです。
分類的には、
「特殊肥料」といって、たい肥の仲間です。
でも実は発売当初、
科学分析的に肥料の要素が少ないので、
「土壌改良に使えるモノ」として
発売しました。
しかしながら、
途中で特殊肥料に変えたのには、
ワケがあります。
産業技術センターで説明を受けた段階では、
「これは成分的に肥料とは言えない」
とのことでした。
しかし、
県農林水産部のご指導では、
発酵させているから「肥料」扱いが適正とのこと。
つまり、
弊社で発酵させた竹パウダーは、
成分的には肥料の要素が少なくても、
肥料の分類が正しい??
正直、分かりにくいですが、(^^;
お役所の意向により、
肥料の仲間入りしたのです。。。
ところが!!
使ってみるうちに
肥料の本領を発揮し始めました。
竹パウダー単体で使っただけでも、
野菜が十分良く育つことが実証されたのです。
ほかの肥料と混ぜて使うのではなく、
竹パウダーだけを使った結果です。
その後も、
実験を重ねているところですが、
とにかく現在販売している竹パウダーは、
実験結果としてよく効く肥料だと判明しました。
少なくとも、
慣行農法よりは良い結果が出ました!!
菌ちゃん農法の畝
さて一方、
菌ちゃんの畝。
ご存じない方は、
ぜひ本をお読みになるとお分かりの通り、
菌ちゃん農法には、
肥料は使いません。
※ここでは菌ちゃん農法の詳細は述べませんので、
お知りになりたい方は、
書籍あるいは、オンラインスクールでどうぞ。
※たった5500円で学べるので、
お得なオンライン講座だと
筆者個人的には思います。
さて、
菌ちゃん農法に話は戻ります。
肥料は使わないのに、
野菜がよくできる??のが、
菌ちゃん農法なのです。
だからでしょうか?
菌ちゃん先生:吉田俊道先生も、
「竹パウダーは、菌ちゃん農法には適さない。」
と、述べておられます。
だって竹パウダーは、
肥料効果バッチリなんですもん。(笑)(笑)
じゃあ、
弊社が菌ちゃん実験畝に使ったものは何なのか?
それはですね……。
竹チップです!
竹パウダーと原料はまったく一緒!
竹から作っています。
しかし、違う点があります。
肥料として販売している竹パウダーより、
ずっと大きく粉砕してあるものなんです。
今回の実験ではその竹チップを
粉砕直後に使いました。
発酵させていません。
だから肥料ではありません。
しかし、竹です!
竹には、油分がたっぷりあります。
当初は、
ビニール製の黒マルチみたいに、
水をはじいてくれるのではないかな??
と期待して、
半分に割った竹を並べてみたらどうだろう?
筏みたいに組んでシート状にはできないか?
いろいろ考えた挙句、
粉砕しちゃえば乗せやすいじゃん!
そういえば、
防草効果を狙って、チップ上に粉砕した竹を
果樹園に使ってる人もいらっしゃるくらいだし?
と思って、
試しにやってみました。(#^^#)
ご覧のように、
菌ちゃん農法独特の糸状菌が
イイ感じに竹チップマルチの下にできています。(*^^)v
竹チップを畝に置いたらどうなるか?
もちろん、ビニールマルチのように
側面まで覆うことはできません。
滑り落ちてしまいますから。
しかし、
上面にたっぷりと重ねて置いてみたら、
草はあまり生えませんでした。
写真では草だらけに見えますが、
生えているのは側面からです。
さらに、
チップは風が吹いたら飛ばされるのではないかと、
思いますよね?
ところがどっこい!
竹チップは一晩もすると、
しっとり貼りつきます。
風が吹いてもびくともしません。
まさしく「マルチ」になるのです。
どういう成分がどのように作用して
貼りつくのか?
理由は分かりませんが、
試してみればわかります。
びっくりするくらい、
ピッタリ貼りつきます。
ひと夏経って、
側面から草が生えてきましたから、
鎌でちょいちょいと刈ると、
写真のような感じです。
もしかして今なら、
刈った草の茎が
にょきにょき残っているので、
竹チップがうまく引っかかって、
側面も覆えるかもしれません。
条件考察
このような感じで、
ビニールマルチを使わずに、
自然素材だけで菌ちゃん農法に成功しました。
ただ、
マルチ以外の条件はできるだけ同じにしましたが、
どうしても違いはあります。
畝を寝かせた時間の違いもあります。
もしかしたら、
作物の出来具合が少し違うのも
無理もないかもしれません。
1ヶ月くらい、
畝を作った時期が違うのです。
ビニール黒マルチの畝をまず作り、
その後で竹チップマルチの畝に取り掛かりましたから。
何しろ、
口で言うのはカンタンなのですが、
菌ちゃん畝を作るのはかなりの重労働なのですよ。(^^;
また、
この実験農場では、
水まきはしていません。
今年の猛暑によく耐えたもんだと、
褒めたいです。\(^o^)/
以上のような条件の中での実験でしたが、
竹チップでマルチした菌ちゃん農法で、
立派な野菜ができることが実証されました♪
栽培結果
ではここで、
できた野菜の結果についてご報告です。
かぼちゃ
黒マルチのほうが良く繁りました。
どちらも蔓が伸びすぎて、
グチャグチャに交じってしまったので、
どっちのカボチャなのかよくわからなくなってしまいました。(笑)
個数は、
黒マルチのほうが多かったかもしれませんが、
どちら立派なカボチャができました。
トマト
うまくいかなかったのですが、
どちらかと言えば竹チップマルチのほうが
最後まで残りました。
梅雨の長雨が
トマトには向かなかったのかもしれませんね。
いんげん
どちらもよくできました。
竹チップのほうが虫に食われたのが少なかった気がしますが、
もしかしたらひいき目に見えただけかもしれません。(^^;
ピーマン
9/20現在、
竹チップマルチ側は2本
枯れずに残っています。
ビニール黒マルチは1本。
どちらも4本ずつ植えたのですが。(^^♪
あとは…
さつま芋の出来具合が楽しみなところです。
この猛暑に、
全然水やりもせず、
ひたすら「雨よ降れ~~~」と、
祈っただけでしたが、
よく頑張ってくれた野菜たちでした。
以上、
この夏にたけふぁむ実験農場で育てた
菌ちゃん農法での実験結果でした。
菌ちゃんおススメのビニール黒マルチ。
それに対して
たけふぁむ独自でやってみた竹チップマルチ。
いかがでしたでしょうか?
農業における竹の可能性は、
まだまだ計り知れないと思っております。
たけふぁむは、
まだまだ実験を続けます!
どうぞ応援してくださいね。(*^^)v